CP_blog における AI 自動売買研究の進め方を、あらかじめ文書として固定しておく。方針を変更する場合は、本ページを更新し、その理由を記録する。
1. 目的
AI 自動売買システムを題材として、次を検証・記録する。
- 売買ロジックの設計と、その妥当性を確認する手続き
- テストネットおよびバックテスト環境での挙動
- システムを安全に「止める」ための設計
- 資金管理のルール化
- 家計管理基盤 Cash Cockpit との接続関係
収益の最大化は目的に含めない。研究の主眼は「壊れ方の把握」と「止め方の設計」にある。
2. 検証環境の原則
2.1 テストネット優先
- 取引所 API を用いる検証は、テストネット(または取引所提供のデモ環境)で行う。
- テストネットで確認できない要素(本番固有の流動性・手数料体系など)は、確認できない事実ごと記録する。テストネットの結果を本番の結果として扱わない。
2.2 バックテスト
- バックテストには、使用したデータの期間・粒度・取得元を必ず記録する。
- 手数料・スリッページの仮定を明示する。仮定を置かない場合は「未考慮」と明記する。
- 過剰適合(オーバーフィッティング)を疑う姿勢を維持する。イン・サンプルで良好な結果は、それだけでは何も示さないものとして扱う。
- 検証期間の切り方(イン・サンプル / アウト・オブ・サンプル)を記録する。
3. 評価指標の優先順位
利益率よりも、以下の安全側の指標を優先して評価する。
- 停止条件の妥当性 — 想定外の状況で、システムが確実に止まるか。
- 最大ドローダウン — 検証期間中の資産曲線の最大下落幅。
- 連敗耐性 — 連続して損失が発生した場合に、資金とロジックがどこまで耐えるか。
- 挙動の説明可能性 — なぜその取引が発生したかを、後から説明できるか。
損益は記録するが、評価の主軸には置かない。
4. 資金管理の原則
- 実資金の投入は、本研究の前提条件ではない。
- 仮に将来、少額の実資金検証に進む場合でも、その条件は事前に文書化する。少なくとも以下を満たすまで実弾は投入しない。
- Cash Cockpit が Stable 状態で安定稼働していること
- 停止条件が実装され、テストネット上で発火することを確認済みであること
- 失っても生活に影響しない金額の上限が、事前に定義されていること
- 第三者の資金は、いかなる形でも扱わない。
5. 記録の原則
- 記事は研究ログとして書く。断定よりも、前提と観察の分離を優先する。
- 失敗した検証も記録対象とする。むしろ失敗の記録を主とする。
- 後から誤りが判明した場合は、記事を削除せず、訂正の経緯を追記する。
- 収益を保証・示唆する表現は使用しない。
6. 公開の原則
- 公開するのは検証の過程と考え方であり、そのまま実行可能な「儲かる設定」の類は公開しない(そもそも、そのようなものが存在するという前提に立たない)。
- API キー、認証情報、個人の資産状況の詳細は公開しない。